名刺情報が営業活動の状況を把握する指標に
名刺のデータ化を第一歩として課題だったデジタル化を推進
業務推進本部 部長 酒井 俊輔 様
テイケイワークス東京株式会社は、物流倉庫への派遣・業務請負を中心とした物流系総合人材企業です。関東エリアに18拠点を展開し、物流軽作業をはじめフォークリフト・事務などさまざまな作業に対応しています。また、メディカル事業・就労支援事業・採用プラットフォーム事業・サブリース事業など、幅広い事業を展開しています。
導入経緯
後発のサービスだからこそ
今後の機能拡張に期待
当社はアナログで管理する情報が多く、デジタル化が課題でした。その第一歩として注目したのが名刺です。自分が所有する紙情報をデータ化するだけであれば、従来の業務フローを大きく変える必要がないので、手始めにちょうど良いだろうと考えたためです。名刺の取り込み作業も効率的に行いたかったことから、表計算ソフトウェアなどに手入力してデータ化するのではなく、名刺管理ツールを利用することにしました。
個人的に、無料の名刺管理ツールを利用していたことがありましたが、データ化の精度が低い上に、取り込んだ情報がどのように利用されているのかわからないという不安がありました。それらの疑念を払拭できる法人向けの正規サービスを探した結果、たどり着いたのが営業名刺管理「SKYPCE」です。名刺管理ツールとしては後発ですが、むしろその方がユーザーの声を拾い上げた機能拡張が行われるのではないかという期待も込めて導入を決定しました。
導入効果01
毎月の名刺登録枚数を確認し
営業メンバーの活動量を把握
現在は、新規開拓担当の営業メンバーと管理職を中心に利用しています。新規顧客の発掘において、訪問先での門前払いは日常茶飯事です。しかし、ほんのわずかな接点さえあれば、商談の機会を得られる可能性はぐんと高くなります。
そこで、部長の私が部下の営業日誌から、過去に接点を持った相手の情報がないかを毎日確認しています。しかし、日誌に記入されるのは大きな進捗があった案件の情報だけであることがほとんどで、進展が少ない案件については省略されがちです。複数人と商談していたとしても、日誌には代表者の名前しか書かれていないこともよくあります。そんなとき、「SKYPCE」の名刺情報を併せて確認することで、実際の訪問数や商談の同席者の情報など、日誌だけでは把握できない情報が可視化されます。これにより、以前よりも部下に対して具体的なアドバイスを行えるようになりました。
当社にとって、名刺はお客様との接点を示す情報であり、その登録枚数は活動量を測る重要な指標です。日々の営業の過程はおのおのに委ねていますが、名刺の取り込み枚数は、営業活動の結果を表す確実な数値として、上司が毎月確認しています。
営業日誌では把握しきれない同席者の情報を「SKYPCE」で確認
導入効果02
送付対象者を「タグ」で抽出
年賀状などの発送リスト作成が効率化
導入から1年が過ぎ、新たに外部データベースとの連携機能が搭載され、「SKYPCE」の開発ペースの速さを実感しています。営業効率をアップさせるためにも、テレアポによる訪問前の接点づくりを強化していきたいと考えているため、「企業データベース」をアプローチ先のリスト作成に活用することも検討中です。
営業活動以外の場面でも、「SKYPCE」の導入によってうれしい変化がありました。意外なところでは、年賀状や暑中見舞いなどの発送リストの作成作業が効率化できました。以前は発送リストを手入力で作成していましたが、現在は、「SKYPCE」上で対象者の名刺データにタグを付与するだけで選定が完了。該当のタグでデータを抽出してダウンロードすれば、発送リストとしてそのまま使用できます。必要なはがきの枚数も早めに確定できるようになり、前年の結果をベースに見込み数値ではがきを発注していたこれまでと比較して、余剰や不足も出にくくなりました。
展望
メールでの情報発信を強化し
営業力の向上を図りたい
この1年間、「SKYPCE」の活用を定着させることに注力してきたこともあり、名刺の取り込みは日課になりました。今後は「SKYPCE」の各種機能を活用し、営業力のさらなる向上を図っていきたいと考えています。
現在は、チラシをポスティングする昔ながらの営業手法がメインです。チラシはドアノックツールとしては有効ですが、名刺を交換して接点ができて以降は、どれだけ丁寧に後追いできるかが鍵になります。そのために、メールによる情報発信を強化していきたいと考えており、「SKYPCE」のメール配信機能を活用したアプローチを行っていくことも検討しています。
2025年4月取材