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Sky株式会社

公開日2023.09.20更新日2023.12.19

Microsoft Outlook(アウトルック)の使い方を初心者にもわかりやすくご紹介!トラブルの対処法も紹介

著者:Sky株式会社

Microsoft Outlook(アウトルック)の使い方を初心者にもわかりやすくご紹介!トラブルの対処法も紹介

Microsoft Outlook(マイクロソフト アウトルック、以下Outlook)とは、マイクロソフト社が提供するメーラー(メールアプリケーション)です。Outlookはメール機能だけではなく、カレンダーによるスケジュール管理や連絡先管理、メモなど、仕事に役立つ機能を兼ね備えています。機能が豊富な分、使い方がわからないと感じる方も少なくはないのではないでしょうか。この記事では、Outlookの使い方について初心者の方にもわかりやすくご説明します。

Outlook(アウトルック)を使うための初期設定

Outlookを使い始める前に初期設定を行います。まずは、PCにOutlookがインストールされているかをご確認ください。Windowsのタスクバーにある検索ボックスに「Outlook」と入力してください。検索結果にOutlookのアプリケーションが表示されれば、インストール済みです。

1.Outlook(アウトルック)のインストールを行う

マイクロソフト社が提供している商品の中で個人で利用できるパッケージのうち、Outlookを含むものは次のとおりです。(2023年9月時点)

  • Office home & Business 2021(1人用)・・・43,980円(税込)
  • Microsoft 365 Personal(1人用)・・・14,900円(税込) / 年
  • Microsoft 365 Family(2~6人用)・・・21,000円(税込) / 年
  • Office Personal 2021(1人用)・・・37,700円(税込)
  • Microsoft Outlook 2021(1人用)・・・20,590円(税込)

また、組織では次のビジネス用プランでOutlookが利用できます。
金額は1ユーザーあたりの利用料を記載しています。

  • Microsoft 365 Business Basic・・・750円(税込) / 月
  • Microsoft 365 Business Standard・・・1,560円(税込) / 月
  • Microsoft 365 Business Premium・・・2,750円(税込) / 月
  • Microsoft 365 Apps for business・・・1,030円(税込) / 月

上記のプランで利用できるアプリケーションや機能については、マイクロソフト社のプラン比較表をご覧ください。

なお、インストールの際には、次の2つが求められます。

  • Microsoftアカウントへのサインイン
  • Officeのプロダクトキーの入力

Microsoftアカウントをお持ちでない方は、あらかじめ「Microsoftアカウントサイト」にて、アカウントを作成しておいてください。Officeのプロダクトキーは購入した製品に付属しています。

2.Outlook(アウトルック)のメールアドレスを設定する

Outlookで使用するメールアドレスを設定する方法をご紹介します。メールアドレスの設定には自動設定と手動設定の2通りの方法があります。

メールアドレスを自動設定する方法

  • Outlookを開きます。
  • 「メールアドレス」にメールアドレスを入力し、「接続」をクリックします。
  • パスワードを入力し、「接続」をクリックで完了です。

この方法でうまく設定できなかった場合は、次の手動設定を試してください。

メールアドレスを手動設定する方法

  • Outlookを開きます。
  • 「メールアドレス」にメールアドレスを入力し、「詳細オプション」内の「自分で自分のアカウントを手動で設定」にチェックを入れます。
  • 「接続」をクリックします。
  • 「POP」または「IMAP」を選択します。
  • 詳細設定画面で、受信メールサーバー情報、送信メールサーバー情報、ポート番号を入力します。
  • メールアドレスが正しいか確認し、パスワードを入力して設定完了です。

Outlook.comのメールアドレスを取得し、追加する方法

Outlook.comで使用しているメールアドレスを取得し、Outlookで使用する場合の手順は、次のとおりです。

  • Outlookを開きます。
  • 画面左上の「ファイル」をクリックします。
  • 「+アカウントを追加」からメールアドレスを追加できます。

メールアドレスは、上記の「自動設定する方法」または「手動設定する方法」でご紹介したのと同様に、それぞれの手順で追加できます。

Outlook(アウトルック)のログイン方法

ここでは、Outlookにログインする方法をご紹介します。デスクトップ版、Webブラウザ版に分けてご紹介するので、併せてご確認ください。

デスクトップ版のログイン手順

デスクトップ版のOutlookでのログイン手順は次のとおりです。

  • デスクトップ下部のタスクバーにある検索ボックスに「アウトルック」または「Outlook」と入力するとOutlookのアプリケーションが結果に表示されるため、起動します。
  • ログイン画面にメールアドレスとパスワードを入力し、ログイン完了です。

Webブラウザ版のログイン手順

Webブラウザ版のOutlookでのログイン手順は次のとおりです。

  • OutlookのWebサイトにアクセスします。
  • 画面右上の「サインイン」をクリックします。
  • OutlookのメールアドレスまたはMicrosoftアカウントのメールアドレスを入力します。
  • パスワードを入力し、ログイン完了です。

Outlook(アウトルック)の基本設定

ここでは、デスクトップ版のOutlookを利用する際に行う基本的な設定をご紹介します。

画面表示の変更

Outlookの画面は、自分が使いやすいようにカスタマイズできます。

Outlookの画面:各部の名称

  • 画面上部のバー:リボン
  • 画面左のウィンドウ(受信トレイなど):フォルダーウィンドウ
  • 画面中央(受信したメールの一覧):ビュー、メッセージプレビュー
  • 画面右のウィンドウ(メール本文):閲覧ウィンドウ

画面上部のバー(リボン)のレイアウト、表示形式の変更方法

  • リボン右端の下矢印をクリックします。
  • リボンのレイアウト(クラシックリボンまたはシンプルリボン)と、リボンを表示(全画面表示モード、タブのみ表示する、常にリボンを表示する)で設定できます。

画面左のウィンドウ(フォルダーウィンドウ)の表示形式の変更方法

  • 「表示」タブをクリックします。
  • 「表示」タブをクリックします。
  • 「レイアウト」をクリックします。
  • 「フォルダーウィンドウ」をクリックし、フォルダーウィンドウの表示形式を標準、最小化、オフ(非表示)の中から設定できます。

画面中央(ビュー)の表示形式の変更方法

  • 「表示」タブをクリックします。
  • 「ビューの変更」をクリックします。
  • 「コンパクト」「シングル」「プレビュー」の中から表示形式を変更できます。

画面中央(メッセージプレビュー)で表示されるメッセージ行数の変更方法

  • 「表示」タブをクリックします。
  • 「現在のビュー」をクリックします。
  • 「メッセージのプレビュー」からプレビューで表示されるメッセージの行数を1~3行の中から設定できます。

画面右のウィンドウ(閲覧ウィンドウ)のレイアウト変更方法

  • 「表示」タブをクリックします。
  • 「レイアウト」をクリックします。。
  • 「閲覧ウィンドウ」をクリックすると、閲覧ウィンドウが表示される位置をメッセージプレビューの右、下、またはオフ(非表示)の中から設定できます。

署名設定

Outlookで作成するメールに挿入できる「署名」の設定方法をご紹介します。

  • 「新しいメール」をクリックし、メールの新規作成画面を開きます。
  • 「挿入」タブをクリックします。
  • 「署名」ボタンから「署名」をクリックすると、署名設定ウィンドウが開きます。
  • 「新規作成」をクリックし、「社内連絡用」「顧客連絡用」など署名のタイトルを設定します。
  • 「署名の編集」に署名の内容を記述し、「OK」をクリックすると、署名が登録されます。
  • 登録した署名を使用する際は、「挿入」タブの「署名」ボタンをクリックすると、登録した署名のタイトルが一覧で表示されるので、使用したい署名をクリックしてください。

または、

  • Outlookホーム画面の「ファイル」タブをクリックします。
  • 画面左下の「オプション」をクリックします。
  • メニューから「メール」をクリックし、「メッセージの作成」の上から3つ目にある「署名」をクリックすると署名設定ウィンドウが開きます。以降の署名の登録手順は、上記の手順4~5と同様です。

フォントの変更

Outlookで使われているフォントが読みづらいと感じる場合は、フォントを変更することもできます。フォントの種類だけでなく、文字サイズなども変更できるので、自分が読みやすいように変更すると、より使いやすくなります。

  • 「ファイル」タブをクリックします。
  • 画面左下の「オプション」をクリックします。
  • メニューから「メール」を選択し、「メッセージの作成」の上から4つ目にある「ひな形およびフォント」をクリックします。
  • 「新しいメッセージ」「返信/転送メッセージ」「テキスト形式のメッセージの作成と読み込み」の「文字書式」からそれぞれのフォントを設定できます。

連絡先・グループの作成

Outlookでの連絡先の追加方法には次の2種類があります。

「新しい連絡先」から作成

  1. Outlookの画面左のバーから「連絡先」をクリックします。
  2. 画面上で右クリックし「新しい連絡先」をクリックすると連絡先を登録できます。

「差出人」から作成

  • Outlookからメールを開き「差出人」欄のアドレスを右クリックします。
  • 「Outlookの連絡先に追加」をクリックで登録できます。

また、Outlookでは複数の連絡先を「連絡先グループ」としてまとめられます。作成したグループのメンバーに対して一斉送信ができるので、メールの作成や送信にかかる時間や手間が減らせます。

連絡先グループの作成手順

  • Outlookの画面左のバーから「連絡先」をクリックします。
  • 連絡先一覧の画面上で右クリックし「新しい連絡先グループ」をクリックします。
  • グループ編集画面が開くので、「メンバーの追加」から追加したい連絡先を追加すると連絡先グループを作成できます。

通知設定

Outlookの通知設定では、デスクトップ通知のON / OFFや通知音などが設定できます。

通知の設定手順

  • 「ファイル」タブをクリックします。
  • 画面左下の「オプション」をクリックします。
  • メニューから「メール」をクリックし、「メッセージ受信」の欄から通知設定を変更できます。

メールをフォルダーにまとめて整理する

Outlookでは用件や目的に応じたメールフォルダーを作成し、受信メールをわかりやすく整理できます。

フォルダーを作成しメールをフォルダーへまとめる方法

  • 「ホーム」タブを開きます。
  • Outlookの画面左側にあるフォルダーの一覧(フォルダーウィンドウ)から、自分のメールアドレスのフォルダーを右クリックします。
  • 「フォルダーの作成」をクリックします。
  • フォルダーの名前を入力すると新規フォルダーが作成できます。
  • 移動させたいメールを右クリックし、「移動」をクリックします。
  • 作成したフォルダーを選択すると、メールを移動できます。

メールの振り分けの設定

Outlookでは、仕分けルールに従ってメールを各フォルダーに振り分けることができます。例えば、次のように条件を指定してメールを細かく整理できます。

  • 差出人Aから届いたメールを◯◯フォルダーに振り分ける
  • Bという件名のメールが届いたら××フォルダーに振り分ける

仕分けルールの設定手順

  • 「ファイル」タブをクリックします。
  • 「仕分けルールと通知」をクリックします。
  • 「新しい仕分けルール」をクリックし、条件を指定すると仕分けルールを作成できます。

迷惑メール対策

Outlookの迷惑メール対策には次の3つの方法があります。

  • 受信拒否リストに追加する
  • 処理レベルを設定する
  • 仕分けルールで迷惑メール対策する

受信拒否リストにメールアドレスを追加する方法

  • 「ホーム」タブをクリックします。
  • 右端の「…」をクリックします。
  • 「迷惑メール」内の「迷惑メールのオプション」をクリック
  • 「受信拒否リスト」タブをクリックし、受信拒否したいメールアドレスを入力します。

または、受信したメールを右クリックし「迷惑メール」内の「受信拒否リスト」をクリックでリストに追加できます。

処理レベルを設定する方法

  • 「ホーム」タブをクリックします。
  • 右端の「…」をクリックします。
  • 「迷惑メール」内の「迷惑メールのオプション」をクリックします。
  • 「オプション」タブ内で処理レベルを設定できます。

仕分けルールで迷惑メール対策する方法

  • 「ファイル」タブをクリックします。
  • 「仕分けルールと通知」をクリックします。
  • 「新しい仕分けルール」をクリックします。
  • 「受信メッセージにルールを適用する」を選択し、「次へ」をクリックします。
  • 「ステップ1」内で条件を設定し、「次へ」をクリックします。
  • 「指定フォルダーへ移動する」をクリックします。
  • 「ステップ2」内の「指定」の文字をクリックし「迷惑メール」を指定すると、仕分けルールが適用されます。

メール本文中に埋め込まれた画像の表示設定

Outlookの初期設定では、セキュリティ対策の観点からメールの本文中に埋め込まれた画像は表示されません。

メール本文中の画像を表示させる方法(メールごとに都度手動で表示する)

  • メールの上部に表示されている「画像をダウンロードするにはここをクリックします」を右クリックします。
  • 「画像のダウンロード」をクリックすると、画像が表示されます。

メール本文中の画像を表示させる方法(次回以降は自動的に表示させる)

  • 「ファイル」タブをクリックします。
  • 「オプション」をクリックします。
  • 「トラストセンター」をクリックします。
  • 「トラストセンターの設定」をクリックします。
  • 「自動ダウンロード」をクリックします。
  • 「標準HTMLメールメッセージまたはRSSアイテム内の画像を自動的にダウンロードしない」のチェックを外すと、画像が表示されます。

Outlook(アウトルック)のメールの使い方

Outlookでの基本的なメールの使い方をご紹介します。

メールを送信する

Outlookを使ってメールを送信する手順は、次のとおりです。編集途中で送信してしまうといった送信ミスを防ぐため、メールの宛先は最後に入力することをお勧めします。

Outlookでのメールの送信方法

  • Outlookの「ホーム」タブをクリックします。
  • 「新しいメール」をクリックします。
  • 「件名」にメールの件名を入力します。
  • メールの本文を入力します。
  • 「宛先」に名前またはメールアドレスを入力します。
  • メールの内容や宛先に間違いがないか確認し、「送信」をクリックでメールが送信されます。

CC・BCCを使ってメールを送信する

「メールの用件には直接関わらないものの、内容を共有したい」という相手がいる場合は、CC欄やBCC欄にメールアドレスを入力します。なお、CCに設定したメールアドレスはほかの受信者にも表示されますが、BCCに設定したメールアドレスは表示されません。

▼BCCを使ったメールの送り方について詳しくは、こちらの記事をご覧ください
OutlookでBCCを使ったメールの送り方は? ケース別に手順を紹介

▼BCCを使った際のメール例文は、こちらの記事をご覧ください
BCCを使ってメールを一斉送信する際の例文を紹介! 送信時のマナーや注意点も解説

■CC・BCCへのメールアドレスの追加方法

  • メール作成画面の「CC」をクリックします。
  • CC、BCC欄にそれぞれメールアドレスを追加します。

メールの形式を変更する

Outlookでは、「HTML形式」「テキスト形式」「リッチテキスト形式」の3種類に設定できます。

HTML形式はOutlook既定の形式で、初期設定でも採用されています。HTML形式でメールを作成すると、フォントや文字色の変更、箇条書きなどの装飾ができ、メールの本文内に画像も追加できます。ただし、受信側の環境によってはメールの内容が正しく表示されない場合があります。

テキスト形式は、テキストのみで構成するメール形式で、受信側の環境を問わずメールを送信できます。しかし、HTML形式で利用できる文字装飾や画像挿入は、テキスト形式では利用できません。

リッチテキスト形式は、OutlookまたはMicrosoft Exchange Client Versions 4.0および5.0のみで利用できるメール形式です。リッチテキスト形式でもHTML形式と同様の装飾が行えますが、マイクロソフト社では現在の既定であるHTML形式を推奨しています。

■新規メール作成時に形式を変更する方法

  • 「ホーム」タブから「新しいメール」をクリックし、メール作成画面を開きます。
  • 「書式設定」タブをクリックします。
  • 右端の「…」をクリックします。
  • 「メッセージ形式」をクリックします。
  • 「HTML」「テキスト」「リッチテキスト」の3種類から変更できます。

■すべてのメールに同じ形式を設定する方法

  • 「ファイル」タブをクリックします。
  • 「オプション」をクリックします。
  • 「メール」をクリックします。
  • 「メッセージの作成」欄にある「次の形式でメッセージを作成する」からメッセージ形式を選択します。

太字・下線・斜体・取り消し線を使う

Outlookのメールの形式が「HTML形式」または「リッチテキスト形式」の場合、太字・下線・斜線・取り消し線といった文字の装飾ができます。

太字にする方法

  • 太字にしたい箇所をドラッグで選択します。
  • 編集バーが表示されたら「B」アイコンをクリックまたはCtrl+Bで太字にできます。

下線を入れる方法

  • 下線を引きたい箇所をドラッグで選択します。
  • 編集バーが表示されたら「U」アイコンをクリックまたはCtrl+Uで下線を引けます。

斜体にする方法

  • 斜体にしたい箇所をドラッグで選択します。
  • 編集バーが表示されたら「I」アイコンをクリックまたはCtrl+Iで斜体にできます。

取り消し線を入れる方法

  • 取り消し線を引きたい箇所をドラッグで選択します。
  • 「書式設定」タブをクリックします。
  • 右端の「…」をクリックします。
  • 「取り消し線」をクリックで取り消し線が引けます。

メールに画像を挿入する

メールの本文中に写真やスクリーンショットなどの画像を挿入する方法は、次のとおりです。

画像を挿入する方法

  • メール作成画面の「挿入」タブをクリックします。
  • 「画像」をクリックし、一覧の中から「画像」をクリックします。
  • 貼りつけたい画像を選択して「挿入」をクリックすると、メールに画像が挿入されます。なお、画像は任意のサイズに調節できます。

ファイルを添付する

メールにPDFやExcel形式のファイルなどを添付して送信する方法は次のとおりです。

ファイルを添付する方法

  • メール作成画面の上部バーにある「クリップ」アイコンをクリックします。
  • 「このPCを参照」をクリックします。
  • 該当のファイルを選択して「挿入」をクリックすると、メールに添付されます。

メールを削除する

メールを削除する方法には、1通ずつ削除する場合とまとめて削除する場合の2通りの方法があります。

メールを1通ずつ削除する方法

  • 受信トレイから削除したいメールを右クリックします。
  • 「削除」をクリックするとメールが削除され「削除済みアイテム」に移動します。

メールをまとめて削除する方法

  • 受信トレイから削除したいメールをクリックします。
  • Ctrlを押しながらほかに削除したいメールをクリックすると、複数選択できます。
  • 選択し終えたら右クリックします。
  • 「削除」をクリックするとメールが削除され「削除済みアイテム」に移動します。

Outlook(アウトルック)のそのほかの機能の使い方

Outlookには、メール関連の機能以外にもさまざまな機能があります。それぞれの使い方をご紹介します。

予定表の使い方

Outlookでは予定表を使ってスケジュール管理もできます。

予定の追加方法

  • Outlookの左側のバーから「予定表」をクリックします。
  • 予定表が開いたら「ホーム」タブをクリックします。
  • 「新しい予定」をクリックします。
  • タイトルと日時を入力し「保存して閉じる」をクリックで予定が追加されます。

新しい会議の設定方法

OutlookではMicrosoft Teamsを用いた会議予定を追加できます。

新しい会議の設定方法

  • Outlookの左側のバーから「予定表」をクリックします。
  • 予定表が開いたら「ホーム」タブをクリックします。
  • 「新しい会議」をクリックします。
  • 必須出席者、任意出席者をそれぞれ選択します。
  • タイトルと日時を入力し「送信」をクリックで会議予定が追加されます。 会議出席者にはMicrosoft Teamsの会議URLが送信されます。

メモ機能の使い方

Outlookにはメモ(付箋)機能もあります。

メモの作成方法

  • Outlookの左側のバーから「その他のアプリ」をクリックします。
  • 「メモ」をクリックします。
  • 「新しいメモ」からメモを作成できます。

Outlook(アウトルック)のデータ移行の方法

Outlook内のデータを別のPCへ移行させる方法をご紹介します。PCの買い替えの際などに、メールアドレスの引き継ぎ以外にも過去のメールデータを移行させることで、継続的にメールを管理することができます。

1.Outlook(アウトルック)のデータのバックアップを保存する

まずは、PC内にOutlookのデータのバックアップを保存します。

Outlookのデータのバックアップを保存する手順

  • 「ファイル」タブをクリックします。
  • 「開く / エクスポート」をクリックします。
  • 「インポート / エクスポート」をクリックします。
  • 「ファイルにエクスポート」を選択し、「次へ」をクリックします。
  • 「Outlookデータファイル」を選択し、「次へ」をクリックします。
  • 受信トレイや下書きなど、バックアップするフォルダーを選び、「次へ」をクリックします。
  • 「参照」でバックアップするファイルの名前と保存場所を確認して「完了」をクリックすると、バックアップしたデータがPCに保存されます。

2.Outlook(アウトルック)のデータを外部記憶装置に保存する

OutlookのデータをUSBメモリやSSDなどの外部記憶装置に保存します。

外部記憶装置に保存する手順

  • Windowsのスタートメニューを右クリックします。
  • 「エクスプローラー」をクリックします。
  • 「ドキュメント」をクリックします。
  • 保存したバックアップデータのファイルをコピーします。
  • コピーしたファイルを、USBメモリなどの外部記憶装置内のフォルダに貼りつけて保存します。

ファイルを貼りつけてデータを保存できたら、外部記憶装置を移行先のPCに接続します。

3.外部記憶装置からデータを取り込む

続いて、Outlookのデータを保存した外部記憶装置を移行先のPCに取り込み(インポート)ます。

移行先のPCにインポートする手順

  • Outlookを起動し、「ファイル」タブをクリックします。
  • 「開く / エクスポート」をクリックします。
  • 「インポート / エクスポート」をクリックします。
  • 「他のプログラムまたはファイルからのインポート」を選択し、「次へ」をクリックします。
  • 「Outlookデータファイル」を選択し、「次へ」をクリックします。
  • 「参照」からバックアップしたデータファイルを選ぶと、インポートできます。

Outlookが使いにくいと感じたら! 便利に使うためのお勧め機能

Windowsのメーラーの代表格としてよく使われているOutlookですが、使い続けていると使いにくいと感じる場面もあるのではないでしょうか。ここではOutlookをより使いやすくする機能をご紹介します。

メールを予約送信する

メールをあらかじめ作成しておき、指定した時間になれば送信したいという場合は、配信タイミング機能を使えば、メール送信の予約ができます。

予約送信の方法

  • メール作成画面の「オプション」タブをクリックします。
  • 右端の「…」をクリックします。
  • 「配信タイミング」をクリックします。
  • 「指定日時以降に配信」で日時を設定し「送信」をクリックで予約送信ができます。

なお、メール送信の予約を行ったPCなどが、指定時間にインターネットに接続している状態で、なおかつOutlookが起動されているという状態でのみメールが送信されます。PCでメールの送信を予約する場合は、指定日時にOutlookを起動していなければならないため、注意が必要です。

メールを並べ替える

Outlookのメールは、初期設定の状態では日付順に並んで表示されていますが、差出人別や件名別などさまざまな条件で並べ替えることができます。

メールを並べ替える方法

  • 「ホーム」タブからメールの一覧を開きます。
  • 「日付」をクリックすると、指定した条件でメールの並べ替えができます。

フラグを使ってメールを管理する

期限内に返信しなければならないメールなど、メールの用件に合わせて期限を設けて管理したい場合はフラグを設定するのがお勧めです。

フラグの設定方法

  • フラグをつけたいメールを開き、画面上部のバーにある赤い旗のマークをクリックします。
  • 設定したいフラグを選択します。(今日、明日、来週など期限ごとに分かれています)

フラグがついたメールだけを絞り込んで表示したい場合は、上記の手順でメールを並べ替える際に「フラグの状態」「フラグ:開始日」「フラグ:期限」の中から目的に合う条件を選択すると、フラグのついたメールがまとまって表示されます。

メールを色づけする

Outlookでは特定の条件に合うメールに色をつけて分類することができます。多くのメールが届いても、件名や差出人ごとにメールを色づけすることで、視覚的に見分けやすくなります。

メールに色づけする方法

  • 「表示」タブをクリックします。
  • 「現在のビュー」をクリックします。
  • 「ビューの設定」をクリックします。
  • 「条件付き書式」をクリックします。
  • 「追加」をクリックし、新規の条件を作成します。なお、タイトルは「無題」のままでも問題ありません。
  • 「フォント」をクリックします。
  • 「色」から文字色を変更できます。また、併せてフォントの種類も設定できます。
  • 「条件」をクリックし、文字列や差出人などの条件を設定することで特定のメールに色がつけられます。

メールを検索する

受信トレイや送信済みアイテムの中から閲覧したいメールを素早く見つけるには、検索機能を使うのが便利です。

メールの検索方法

  • Outlookの「ホーム」タブを開きます。
  • 画面上部にある検索バーに検索したいメールに含まれる単語や送信者のメールアドレスなどを入力すると、メールを検索できます。

Outlook(アウトルック)の利用中によくあるトラブルとその対処法

Outlookを利用する際に、よく生じるトラブルと対処法をご紹介します。マイクロソフト社が提供しているOutlookのヘルプページも、ぜひ併せてご確認ください。

メールが受信できない

Outlookでメールが受信できない場合は、次の原因が考えられます。

  • インターネット回線への接続の問題
  • オフライン作業中になっている
  • フォルダーの指定が外れている(エラーメッセージに「0x8004010f」が表示される)

メールが受信できないときは、インターネット回線に正常に接続できているかを確認してください。また、「送受信タブ」を開き「オフライン作業中」ボタンが有効になっていないかを確認します。

もし、エラーメッセージに「0x8004010f」と表示される場合は、
プロファイルが破損している可能性があります。

Outlookにおけるプロファイルは、アカウント情報やデータファイル、各項目の設定内容を記録したデータを指しており、Outlookはこれらのデータを基に送受信したメールの保存場所を判断しています。

プロファイルを作り直す場合は、次の「新しいプロファイルの作成」を参考に作成してみてください。

新しいプロファイルの作成方法

  • Outlookの「ファイル」タブをクリックします。
  • 「アカウント設定」をクリックします。
  • 「プロファイルの管理」をクリックします。
  • メール設定ウィンドウが開くので、「プロファイルの表示」をクリックします。
  • 「追加」をクリックします。
  • プロファイル名を入力します。
  • 名前、メールアドレス、パスワードを入力すると、新規プロファイルが登録されます。

メールが送信できない

Outlookでメールが送信できない場合は、次の原因が考えられます。

  • インターネット回線への接続の問題
  • オフライン作業中になっている
  • 宛先のメールアドレスが誤っている
  • 「接続したら直ちに送信する」にチェックが入っていない

メールが送信できないときも受信できない場合と同様に、インターネット回線が正常に接続できているかを確認してください。また、「送受信タブ」を開き「オフライン作業中」ボタンが有効になっていないかを確認します。

また、メールが送信できない原因としてメールアドレスの誤りもよくあります。pとq、bとdを間違えたり、余計な文字が入っていたり、メールアドレスの記述間違いがないか、入力したメールアドレスを確認してください。

ほかにもOutlookオプションにある「接続したら直ちに送信する」のチェックを外していて、送信トレイにメールが残ったままの状態ということもあります。メールが「送信済みアイテム」ではなく「送信トレイ」に残っている場合は「送受信」タブを開き、「すべて送信」をクリックするとメールを送信できます。

また、次の設定を行うことで送信ボタンのクリック後すぐに送信を実行することができます。しかし、誤送信防止などセキュリティ対策の観点から、いったん送信トレイに格納された上で、上記の手順で送信を実行することが推奨されていますので、ご注意ください。

送信ボタンクリック後すぐにメール送信を実行する設定

  • Outlookの「ファイル」タブを開きます。
  • 「オプション」をクリックします。
  • 「詳細設定」をクリックします。
  • 「送受信」内の「接続したら直ちに送信する」にチェックを入れます。

上記の対処をお試しいただいても解決しない場合は、情報システム管理者または契約中のプロバイダに相談することをお勧めします。

メールの検索ができない

Outlookを起動してしばらくの間は、サーバーとの接続やメールの受信動作などを処理するため、負荷が高まり一部の機能がうまく動かないこともあります。また、新しいメールアドレスを設定した直後は、サーバーに残っているメールを大量に受信することもあるため動作が重たく感じることもありますが、いずれの場合もしばらく待つと解決する場合があります。

数分待っても検索機能が使えないという場合は、何らかの理由で検索処理を効率よくするためにOutlookが自動生成している「検索インデックス」が破損している可能性があります。次の手順に従って、再構築することで解決する場合があります。

検索インデックスを再構築する方法

  • Windowsのタスクバーの検索ボックスから「インデックスのオプション」を検索します。
  • 「Microsoft Outlook」を選択し「詳細設定」をクリックします。
  • 詳細画面が開いたら「ファイルの種類」タブをクリックします。
  • ファイルの種類が一覧表示されます。「eml」「msg」「pst」ファイルにチェックが入っているかを確認しましょう。
  • 「インデックスの設定」タブをクリックします。
  • 「再構築」をクリックして完了です。

上記の対処をお試しいただいても解決しない場合は、情報システム管理者または契約中のプロバイダに相談することをお勧めします。

Outlookの動作が重い

Outlookの動作が重くなる原因として、主に次の2点が原因と考えられます。

  • お使いのPCが、Microsoft Office(Outlook)のシステム要件を満たしていない
  • データ容量が非常に大きなOutlookデータファイル(.pstファイル)がある

まずは使用しているMicrosoft Office(Outlook)のシステム要件を確認し、PCのスペック(性能)がそれらを満たしているかをご確認ください。そして、Outlook内の不要なメール(特に容量の大きな添付ファイルを含むもの)などを削除してOutlookデータファイルの容量を削減してみてください。これらを行っても解決しない場合は、PCを再起動したり、Microsoft Office(Outlook)をアップデートしてみることもお勧めします。

デスクトップアプリが起動しない

Outlookのデスクトップアプリが起動しない場合は、次の対処法をお試しください。

  • PCを再起動する
  • タスクマネージャーから「OUTLOOK.EXE」(実行ファイルの本体)を終了させる
  • アドイン(拡張機能)を無効にする

タスクマネージャーから「OUTLOOK.EXE」を終了させる方法

  • Windowsのスタートメニューを右クリックします。
  • 「タスクマネージャー」をクリックします。
  • 「詳細」から「OUTLOOK.EXE」を選択します。
  • 「タスクの終了」をクリックします。

アドインを無効にする方法

  • キーボードのCtrlを押しながらOutlookを起動します。
  • 「Outlookをセーフモードで起動しますか?」の表示が出たら「はい」をクリックします。
  • Outlookを起動したら「ファイル」タブをクリックします。
  • 「オプション」をクリックします。
  • 「アドイン」から「設定」をクリックします。
  • チェックをすべて外し「OK」をクリックします。
  • セーフモードのOutlookを終了し、通常モードで起動できるか試しましょう。

上記の対処を行っても解決しない場合は、PC自体に問題があることも考えられるため、情報システム管理者やPC修理サービスなどの専門家に相談することをお勧めします。

メールが文字化けしてしまう

メールの文字化けを解消するには、メールの文字コードを変更する必要があります。 文字コードとは、PC上で文字や記号を表示するために、それぞれに割り当てられた固有の番号を指します。

文字コードの変更方法

  • 文字化けしているメールをダブルクリックし、新規ウィンドウで開きます。
  • 上部バーの右端にある「…」をクリックします。
  • 「アクション」をクリックします。
  • 「その他のアクション」をクリックします。
  • 「エンコード」をクリックします。
  • 「その他」から「日本語(自動選択)」を選択します。

メールが消えてしまった

Outlookは、基本的に自動でメールを削除することはありません。突然メールが消えてしまったという場合は、次のことを確認してください。

  • 未読のメールのみを表示する設定にしている
  • メールが含まれないお気に入りフォルダーを表示している
  • フォルダーが折りたたまれている
  • メールがゴミ箱に入っている

まと

この記事では、Outlookの使い方を初心者向けにわかりやすくご紹介しました。Outlookは、メールだけでなく予定表やメモとしても活用できる便利なアプリケーションです。Windowsを使っている方や使いやすいメーラー(メールアプリケーション)を探している方は、この記事を参考にOutlookを使ってみていただければ幸いです。

  • この記事で紹介しているOutlookに関する情報は2023年9月時点のものであり、機能説明および操作手順はバージョン2308(ビルド16.0.16731.20052)に基づいて記載しています。