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Sky株式会社

公開日2025.12.24

展示会の名刺交換マナーは? タイミングや注意点、成功のコツを紹介

著者:Sky株式会社

展示会の名刺交換マナーは? タイミングや注意点、成功のコツを紹介

展示会は新しい顧客を獲得するための絶好の機会であり、その第一歩となるのが名刺交換です。名刺交換は単なる形式ではなく、顧客と信頼関係を築き、商談につなげるための重要なステップです。しかし、タイミングやマナーを誤ると、せっかくのチャンスを逃してしまうこともあります。本記事では、展示会における名刺交換の基本的なマナーやタイミングの見極め方、自然なコミュニケーションのコツをご紹介します。

展示会で名刺交換する主な目的

展示会での名刺交換は、有望な見込み顧客を獲得するという大きな目的があります。そのほかにも、信頼関係の構築や円滑なコミュニケーションの促進など、将来的なビジネスにつながる重要な役割を果たします。ここでは、その主な目的をご紹介します。

見込み顧客の獲得

展示会での名刺交換の一番の目的は、見込み顧客を獲得することです。交換した名刺は、営業活動やナーチャリング(顧客育成)に活用する際の基本情報となるため、とても重要なものです。

特に大規模な展示会では、1日で数百から数千の来場者と接触できるため、通常の営業活動であれば、数か月かかる規模を1日で得られる大きなチャンスです。さらに、来場企業は自社で抱える課題の解決を求めているケースが多く、そのような企業との名刺交換は、商談や売上につながる可能性が高いといえます。

信頼関係の構築

展示会での名刺交換は、相手に好印象を与え、信頼関係を築くための第一歩です。設営したブースでは、自社の製品やサービスを実際に体験できたり、視覚的にわかりやすく紹介するパネルを設置したりすることで、来場者に短時間で製品やサービスについて理解してもらえます。

さらに、ブースのデザイン、ノベルティなどで来場者の興味を引く工夫をすれば、自然な会話が生まれます。単なる名刺交換にとどまらず、こうしたやりとりを通じて、将来的なビジネスへ発展させるための関係性の土台を作ることも大切です。

円滑なコミュニケーションの促進

展示会で名刺交換を行うことは、後日のスムーズなコミュニケーションにつながります。名刺は、顧客が問い合わせや相談をしたいなど、コンタクトを取りたいときに役立つ重要な情報源です。特に展示会に訪れる企業は、課題解決の手段を探している場合が多いため、名刺交換時に好印象を与えられれば、後日、顧客のほうからコンタクトを取ってもらえる可能性があります。新しい顧客との接点を増やすためにも、積極的な名刺交換は欠かせません。

展示会における名刺交換の基本マナー

展示会での名刺交換は、第一印象を左右する重要な場面です。スムーズで丁寧な対応が、信頼感やその後のコミュニケーションに影響します。具体的に次のようなポイントに注意しておく必要があります。

  • 名刺はすぐに取り出せるよう準備しておく
  • 相手の目を見て対話する
  • 明るく積極的に声をかける

それぞれのポイントについて詳しく説明します。

名刺はすぐに取り出せるよう準備しておく

展示会での名刺交換は、スムーズさと丁寧さが印象を左右します。せっかく訪れた名刺交換のチャンスも、名刺を探して手間取ると相手に不安やマイナスイメージを与えてしまうかもしれません。

そのため、名刺は片手で取り出せるように用意しておくのが基本です。名刺入れではなく、ポケットなどにそのまま入れておくとスムーズに差し出せますし、自社ブース内であれば、配布するパンフレットや資料と一緒に渡せるようにセットしておくと効率的です。また、ノベルティやグッズを配布する場合は、それらと一緒に名刺を渡す工夫も有効です。

相手の目を見て対話する

展示会に限らず、相手の目を見て話すことは会話における基本的なマナーだといえます。視線を合わせることで「あなたに向き合っています」という意思が伝わり、相手に安心感を与え、緊張を和らげる効果があるとされています。

さらに、表情や視線の動きから、相手が自社ブースや製品にどれほど興味を持っているかを読み取ることもできます。このとき、大切なのは笑顔を忘れないことです。相手の反応を観察しながら説明を進め、興味を示したタイミングで名刺交換を提案すれば、自然な流れでコミュニケーションを深められます。

明るく積極的に声をかける

展示会の自社ブースに訪れる来場者は、少なからず製品やサービスに興味を持っています。そのため、自然なタイミングで積極的に声をかけることが重要です。また、初対面の相手は緊張している場合もあるため、穏やかで明るい態度を心掛けることもポイントです。

声をかける際は、まずあいさつと簡単な自己紹介を行い、その後、相手の関心や課題を引き出しながら会話を進め、一方的な説明ではなく、相手に合わせたコミュニケーションを意識することがポイントです。名刺交換は会話の流れのなかで自然に提案し、強引さや押し売り感を与えないよう配慮することで、信頼関係の構築につながります。

展示会での名刺交換を成功させるコツ

展示会で名刺交換を成功させるには、第一印象や会話の流れ、タイミングが重要です。ここでは、自然なコミュニケーションを通じて名刺交換を成功させるコツをご紹介します。

第一印象で好感を持ってもらう

ここまでにも触れてきましたが、展示会での名刺交換において第一印象は非常に重要です。来場者の中には、安易な名刺交換を避けたいと考える人もいるため、突然声をかけると警戒されてしまうことがあります。そのため、最初のあいさつは穏やかなトーンで行い、強引さを感じさせない会話運びを意識することが大切です。さらに、笑顔で相手に安心感を与えることで、自然な名刺交換の流れにつながります。

名刺交換のタイミングを見極める

展示会で名刺交換を成功させるには、タイミングの見極めが重要です。来場者の中には、興味のある企業だけと名刺交換したいと考える人も多く、声をかけた直後に名刺を差し出すと印象を悪くする可能性があります。

まずは会話を通じて、自社の製品やサービスに関心を持ってもらうことが大切です。相手から質問が出たときや自社の課題について話し始めたときは、名刺交換を切り出す絶好の機会です。質問に答えながら資料を渡す際に名刺を添えれば、自然な流れで交換できます。また、相手が課題について話し始めた場合は、しっかり耳を傾け、その課題解決に役立つ自社の製品・サービスのポイントを提示した流れで、名刺交換を提案するとスムーズです。

こうしたタイミングを意識することで、強引さを避けながら信頼感を損なわない名刺交換が可能になります。

ノベルティを活用する

ノベルティやサンプルは、展示会で来場者の興味を引く強力なツールです。特に、実用的なアイテムやオリジナルグッズは、ブースに立ち寄るきっかけをつくり、ブランドの印象を高めます。手渡す際に、製品やサービスの特徴を簡潔に紹介し、会話を自然に広げることが重要です。名刺交換はその流れのなかで提案すれば、押し付け感なくスムーズに進められます。

また、ノベルティに企業ロゴやメッセージを入れることで、展示会後も思い出してもらえる可能性が高まります。こうした工夫により、ノベルティは展示会での名刺交換を後押しし、信頼関係構築のきっかけとなります。

展示会での名刺交換における注意点

展示会で名刺交換を行う際には、いくつかの注意点があります。まずは、名刺交換の場でいきなり売り込みをするのを避けることです。自社の製品やサービスをアピールしたい気持ちがありますが、初対面の相手に強引な印象を与えると、不信感や警戒心を抱かせてしまいます。会話の始まりは、来場した目的や興味のある分野、課題などを尋ねることから始めると自然です。こうしたやりとりを通じて、相手のニーズに沿った話題を提供すれば、名刺交換もスムーズに進みます。

また一方で、声をかけることをためらわない姿勢も重要です。展示会には多くの人が目的を持って来場しています。声をかけても断られる場合や、名刺交換を拒まれることもありますが、それを気にしすぎる必要はありません。礼儀正しく「お時間をいただきありがとうございました」と言い添えれば、相手に好印象を残せます。

展示会で交換した名刺の活用方法

展示会で得た名刺は、適切に活用することで商談や長期的な関係構築につながります。ここでは、データ化やメモの整理、分類分けなど、展示会後のフォローを効率化する方法をご紹介します。

名刺のデータ化を行い、社内で活用できるようにする

展示会で獲得した名刺は、紙のままでは情報共有やフォローに時間がかかります。効率的に活用するためには、名刺をデータ化し、社内で共有できる状態にすることが重要です。

「SKYPCE」のような名刺管理ツールを使えば、スマートフォンやスキャナーから名刺情報を取り込んで、簡単にデータ化でき、CRMやSFAとの連携も可能です。データ化した名刺情報に、イベントごとのタグづけを行えば、後のマーケティングや営業活動にも役立ちます。アナログ管理から脱却し、スピーディーなフォロー体制を整えることが、展示会の成果を最大化するポイントです。

メモを残し、相手への一次返信を行う

展示会で名刺交換をした後は、迅速なフォローが信頼構築につながる鍵となります。名刺交換時に話した内容や相手の関心を簡単にメモしておくことで、後の対応がスムーズになります。また、24時間以内に感謝の気持ちを伝えるメールを送信するのが理想的です。「名刺を交換していただき、ありがとうございました」といった一言に加え、展示会で触れた話題を盛り込むことで、相手に好印象を与えられます。最後に「今後もお気軽にご連絡ください」と添えれば、次のコミュニケーションにつながります。

商談や活用できる名刺を分類分けする

展示会で名刺交換をした後は、会話した内容や相手の関心を簡単にメモしておくことが重要です。さらに、アンケートを実施した場合は、その回答と名刺情報をひもづけて管理すると、フォローアップの質が大きく向上します。すぐに商談につながりそうな企業と、情報提供を続けながら関係を深める企業を分けておくことで、アプローチの方法やタイミングを見誤りません。こうしたメモは名刺管理ツールに登録し、検索しやすい状態にしておくと、展示会後の対応を効率的に進められます。

まと

ここまで、展示会での名刺交換の目的や基本的なマナーをはじめ、交換した名刺の効果的な活用方法などをご紹介してきました。展示会における名刺交換は単なる形式ではなく、信頼関係を築き、商談につなげるための重要なステップです。第一印象やタイミングを意識し、展示会後は迅速なフォローと情報整理を行うことで、成果につなげるとともに、名刺管理ツールを活用することで、データ化や分類を徹底すれば、営業活動の効率化も実現できます。

名刺管理サービスなら「SKYPCE」

営業名刺管理サービス「SKYPCE」は、いただいた名刺をスキャナーで取り込んだり、スマートフォンのカメラで撮影したりするだけで、名刺情報をデータ化して一元管理できるサービスです。展示会で大量に獲得した名刺も、簡単にデータ化して組織全体で共有して活用できます。

さらに、一斉メール配信を活用すれば、展示会後のお礼のメールをスムーズに送ることができます。そのほかにも、活動記録、ニュースメディア連携機能など、マーケティングや営業活動を支援する機能を搭載。また、名刺情報をSFAやCRMなどと連携して活用することも可能です。

Sky株式会社がこれまでの商品開発のなかで培った「使いやすさ」と、自社開発の他商品との連携による「セキュリティ」で、便利で安全な顧客情報管理を実現。社内にある名刺を有効活用するために、ぜひ「SKYPCE」の導入をご検討ください。

SKYPCE コラムサイト編集部

SKYPCE コラムサイト編集部は、名刺管理をベースにした営業やマーケティングの施策のほか、営業DXや業務効率化などの各種取り組みに役立つ情報を発信しています。
「SKYPCE」を開発・販売するSky株式会社には、ITストラテジスト、プロジェクトマネージャ、ソリューションアーキテクト、JDLA Deep Learning for GENERAL / ENGINEERなどの資格取得者が多数在籍しています。それらの知見をもとに、名刺の管理効率化だけではなく、より戦略的に活用範囲を広げた「名刺によるDXの実現」を目指しています。