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Sky株式会社

公開日2024.01.18更新日2024.02.05

「何よりです」の意味や言い換え表現を例文と併せて解説

著者:Sky株式会社

「何よりです」の意味や言い換え表現を例文と併せて解説

「何よりです」は、「お元気そうで何よりです」や「お役に立てて何よりです」など、ビジネスシーンをはじめとしたさまざまな場面で使われる敬語表現です。しかし、過度に使いすぎたり、相手の様子や状況に適さない場面で使ったりしてしまうと、相手に不快感を与える可能性もあるため、注意が必要です。この記事では、「何よりです」の意味や使い方、例文、類似表現、言い換え表現などをご紹介します。

「何よりです」の意味

「何よりです」は、「抜きんでていること」「最上、最良であること」を意味する「何より」に、丁寧語の「です」を組み合わせた表現で、「これ以上うれしいことはない」といったポジティブな気持ちを相手に伝えることができます。主に相手にとって喜ばしい出来事があったときに、「自分までうれしい」と表現する際に使われます。

「何よりです」を使う対象

「何よりです」は丁寧な表現のため、上司や先輩などの目上の人や、取引先の担当者などに使うことが多いですが、社内の人や同僚、部下などにも使いやすい表現です。同僚や部下などに対してカジュアルに使いたい場合は「何よりだったね」や、「それは何より」などの表現があります。なお、目上の人に対して「何よりです」を使う場合には、「何よりと存じます」や「何よりでございます」という、より丁寧な表現もあります。

「何よりです」を使う場面・使い方

「何よりです」は、次のような場面で用いられることが多いです。

しばらく連絡を取っていない人に会ったとき

「何よりです」は、取引先の担当者としばらく連絡を取っていなかったときや、久しぶりに直接会うときに、「お元気そうで何よりです」といった表現で使われます。ほかにも、遠方の人と直接会ったときや、病気から復帰した人に会ったときにも「お元気そうで何よりです」と使うことができます。相手の健康状態を気に掛けながら、今元気であることを喜ぶ気持ちを伝えられるため、相手を気遣う丁寧な姿勢を示すことができます。

自身の対応が相手の役に立ったとき

自身の仕事や対応が、上司や取引先などの役に立ったとき、「お役に立てたようで何よりです」と使うことができます。この表現は、謙虚な姿勢を示すニュアンスで用いられますが、「とんでもないです」「いえいえ」といった言葉を返すよりも、素直に相手からの感謝を受け止め、喜ぶ気持ちを伝えることができます。

相手にあいさつをするとき

初対面の人や久しぶりに会う人にあいさつをする際、無事に会えたことを喜ぶ表現として「お目にかかれて何よりです」という伝え方ができます。「あなたに会えてうれしい」という気持ちを丁寧に表現できるため、商談などのビジネスシーンをはじめとしたさまざまな場面のあいさつで用いられます。

物事がうまく進んだとき

社内の人や取引先と共同で仕事を進め、成功した際に「プロジェクトが成功し何よりです」などの表現ができます。ほかにも、「貴社とプロジェクトを進めることができて何よりです」など、「あなたと一緒に仕事ができてうれしい」という気持ちを伝える際にも「何よりです」を用いることができます。

「何よりです」を使うときの注意点

「何よりです」を使うときの注意点は、次のとおりです。

過度に使いすぎない

「お元気そうで何よりです」や「貴社とお仕事ができて何よりです」など、「何よりです」は特定の場面で用いられる表現です。そのため、相手に会うたびに「お元気そうで何よりです」と伝えたり、取引先とやりとりをするたびに「貴社とお仕事ができて何よりです」と伝えたりしてしまうと、相手が「何も考えずに使っているのではないか」と不信感を抱く可能性があります。久しぶりの相手と会ったときや、相手からお礼を言われたときなど、特定の場面でのみ使うことで、素直に喜ぶ気持ちを伝えられます。

相手の様子や状況に合わせて使う

「何よりです」を使う際は、相手の様子や状況に合わせて使うことが大切です。特に、「お元気そうで何よりです」を使う場合、久しぶりの再会であったとしても、相手が疲れている様子を見せていたり、体調が優れていなかったりした場合は、「大丈夫ですか」など相手を気遣う言葉を掛けるのが適切です。

「何よりです」を相手に送るときの例文

ここでは「何よりです」を用いたビジネスメールの例文を、シチュエーション別にご紹介します。

社内の人が病気から復帰した際のメール・例文

件名:Re:復職のごあいさつ

本文:
〇〇さん

お疲れさまです。△△です。
復職のご連絡ありがとうございます。
お元気になられたようで何よりです。

またこれからも一緒にお仕事ができることをうれしく思います。
今後の業務について、わからないことや、私にお手伝いできることがあればぜひ気軽にご相談ください。
体調にはお気をつけて、無理はせず引き続きよろしくお願いいたします。

取引先からお礼を伝えられた際のメール・例文

件名:Re:「〇〇〇」の緊急対応について【株式会社◯◯・△△△△(フルネーム)】

本文:
株式会社□□ 〇〇部 〇〇様

平素より大変お世話になります。
株式会社〇〇の△△△△でございます。

「〇〇〇」の緊急トラブルにつきまして、ご多忙の中ご連絡いただきありがとうございます。
無事に解決したとのことで、安心いたしました。
トラブルへの対応につきましては、微力ながらお役に立てておりましたら何よりです。

今後も貴社のサポートができればと存じますので、何かございましたらいつでもご相談いただけますと幸いです。
引き続き、よろしくお願いいたします。

しばらくやりとりがなかった取引先に連絡する際のメール・例文

件名:Re:新サービス「△△△」のご案内【株式会社◯◯・△△△△(フルネーム)】

本文:
株式会社□□ 〇〇部 〇〇様

平素より大変お世話になります。
株式会社〇〇の△△△△でございます。

ご連絡いただき誠にありがとうございます。
〇〇様がお元気そうで何よりです。

新サービスのご案内につきましても、ありがとうございます。
ぜひお話を詳しく伺いたく存じます。
いただいた日程の中でしたら、下記の日時でお打ち合わせできれば幸いです。

・〇月〇日(〇)〇時~

当日は、弊社から〇〇と私△△が参加いたします。
こちらご確認いただけますと幸いです。
引き続き、よろしくお願いいたします。

プロジェクト成功のお礼を伝える際のメール・例文

件名:Re:「〇〇〇」プロジェクトのお礼【株式会社◯◯・△△△△(フルネーム)】

本文:
株式会社□□
〇〇部 〇〇様

平素より大変お世話になります。
株式会社〇〇の△△△△でございます。

お忙しい中、ご連絡いただき誠にありがとうございます。
また、お褒めの言葉をいただき大変うれしく思っております。
力不足な面もあったかと存じますが、貴社のお力になれたのならば何よりです。

貴社と共に「〇〇〇」プロジェクトに携わることができて光栄です。
今後とも、弊社一丸となって貴社のお力添えができればと存じます。
引き続きよろしくお願いいたします。

「何よりです」の言い換え表現

「何よりです」と同様に使える類語や言い換え表現は、次のとおりです。

光栄です

「光栄」は「業績や行動を褒められたり、重要な役目を任されたりして、名誉に思うこと」を意味します。例えば、自身の対応に対して目上の人や上司などから褒められたり、お礼を言われたりしたときに「お役に立てて何よりです」の言い換えとして、「お役に立てて光栄です」という伝え方ができます。

安心しました

「安心」は「気掛かりなことがなくて、心が落ち着くこと」を意味します。病気から復帰した人に会ったときや、相手の元気そうな姿を見たときに、「お元気そうで何よりです」の言い換えとして、「お元気そうで安心しました」「お元気になられたようで安心しました」といった伝え方ができます。

うれしく思います

「うれしい」は「望むことと合致したり、望む以上に好ましい事象に遭遇したりして、喜んでいるさま」を意味します。例えば、取引先と共同で行っていたプロジェクトが成功し、喜びを表す際に、「プロジェクトが無事に成功し、何よりです」の言い換えとして「プロジェクトが無事に成功し、うれしく思います」といった伝え方ができます。

よかったです

「よかったです」は、懸念していた物事が好ましい結果になり安心したときなどに用いられます。「お元気そうでよかったです」「お役に立ててよかったです」「プロジェクトが無事に成功し、よかったです」など、「何よりです」の言い換えとしてさまざまな場面で使うことができます。ただ、カジュアルな印象を与えるため、目上の人や取引先に対しては「何よりです」を使うことをお勧めします。

何よりと存じます

「存じます」は、「思う」の謙譲語である「存じる」に丁寧語の「ます」を組み合わせた敬語表現です。「何よりと存じます」は、「お役に立てて何よりと存じます」のように、「何よりです」と同様の使い方ができますが、さらに丁寧なニュアンスを表現できます。

「何よりです」の英語表現

「何よりです」は、英語では次のような書き方で表せます。

I'm glad I could help you.
(お役に立てて何よりです)

「I'm glad」は「~でうれしい」という意味です。「I'm glad I could help you.」で「あなたを手伝うことができてうれしい」という意味になり、「お役に立てて何よりです」と伝えることができます。

I am relieved, you look good.
(お元気そうで何よりです)

「I am relieved」は「安心しました」という意味です。「I am relieved, you look good.」で「あなたが元気そうで安心しました」という意味になり、「お元気そうで何よりです」と伝えることができます。

まと

この記事では、「何よりです」の意味や使い方、例文などをご紹介しました。「何よりです」は、久しぶりに再会した相手に対して喜びを伝えるときや、相手からお礼を伝えられたときなど、さまざまな場面で使用できる表現です。記事内でご紹介した例文や言い換え表現などをぜひご活用ください。