顧客管理や営業DX・業務効率化など、企業の営業活動やマーケティング活動に役立つ情報を随時掲載しています。

Sky株式会社

公開日2023.09.11更新日2023.12.19

ビジネスシーン頻出ワード
「SDGs」「ESG」「CSR」とは?

著者:Sky株式会社

ビジネスシーン頻出ワード<br>「SDGs」「ESG」「CSR」とは?

近年、さまざまな業種でサステナビリティを掲げた企業や製品が登場し、環境や人に優しい製品を選ぶ「エシカル消費」の動きが広がりつつあります。ビジネスにおいても、消費者に選ばれるためにこうしたアピールを積極的にしていく必要があるといわれる時代です。

しかし、似たような用語が多く混同されてしまうこともしばしば。そこで今回は、特にビジネスシーンでよく使われる「SDGs」「ESG(経営)」「CSR」の3つの違いをご紹介していきます。

ビジネスパーソンなら知っておきたい「SDGs」「ESG」「CSR」

「過剰包装の取りやめ」「『てまえどり』の推奨」など、近年は消費活動においてもエコやフードロス削減の姿勢が浸透し、ビジネスでも考慮すべき要素として扱われるようになってきました。こうした“環境や人に配慮した事業を推奨する動き”は世界的に加速しています。

中でもビジネスシーンで頻出するキーワードといえば「SDGs」「ESG(経営)」「CSR」の3つではないでしょうか。いずれも利益第一主義ではなく、サステナビリティ(持続可能性)の実現を目指す考え方です。

それぞれの言葉を目にしたことはあっても、意味の違いまではわからない……という方も多いのでは?ここからは3つのキーワードの意味や具体的な取り組みについてご紹介していきます。

①SDGs

Sustainable Development Goalsの略で、「持続可能な開発目標」と訳されます。2015年の国連総会で採択された国際目標です。

2030年までに達成するべき17の目標と169のターゲットが設定されており、貧困や飢餓といった社会面での課題や、地球環境の保護、不平等の解消など、持続可能な社会を築くためのテーマを扱っています。

企業活動においては、「脱炭素」「フェアトレード」「ペーパーレス」「地域振興」などをキーワードに掲げる取り組みが多く見られます。

②ESG(経営)

Environment(環境)、Social(社会)、Governance(企業統治)の頭文字を取った言葉で、企業が長期的に成長していくための指標として活用されています。特に海外では重視される傾向にあり、高い利益を得ていてもESGを意識した経営がされていなければ投資家からの評価を得られないことも。

環境にまつわる施策としては、CO2排出削減や省エネ、リサイクルの促進など。社会に関する取り組みには長時間労働の是正や地域貢献といったものが挙げられます。

そして、企業統治とは不正や法律違反を防いで健全な経営を保つ仕組みのことで、情報開示に関する取り決めの公開や内部通報窓口の設置などが主な方法です。

③CSR

Corporate Social Responsibilityの頭文字を取ったもので、日本語では「企業の社会的責任」と訳されます。企業が自らの活動による社会的影響に責任を持ち、あらゆるステークホルダーを考慮した意思決定を行うことです。

自社の利益だけを追求するのではなく、社会の一員として責務を果たすことを目指す考え方で、地域貢献や適正な労働条件の設定、消費者への誠実な対応などの取り組みが重視されます。

なお、一般的なボランティア活動と混同されがちですが、CSRは自社の価値向上を目的とした取り組みであり、無償での社会慈善事業とは意味合いが異なります。

企業イメージの向上につながる

今回は、「SDGs」「ESG(経営)」「CSR」の3つについて、意味や取り組みの例をお伝えしました。事業に取り組む上で、この3つは消費者や投資家へのアピールとして有効であるといわれています。

企業のイメージアップにもつながるため、事業を長期的に成長させていくためにも知っておきたい考え方です。自社にはどういった取り組みが適しているか、ぜひ検討してみてください。